【50代未経験】履歴書は手書き?病院ビルメンに採用された私の場合

私は50歳のとき、未経験から病院の設備管理、いわゆる病院ビルメンへ転職しました。

そのとき面接へ持って行った履歴書は、パソコンで作ったものではなく手書きです。

しかも、提出する1枚を完成させるために、履歴書を全部で5枚使いました。

「今どき、手書きの履歴書なの?」

「パソコンで作ったほうが、きれいで読みやすいのでは?」

そう思う方もいるでしょう。

結論から言うと、私は手書きの履歴書で採用されました。

ただし、手書きだったから採用されたのかは分かりません。

採用されたあとも、会社から「履歴書のここが良かった」と聞いたわけではないからです。

この記事は、手書きとパソコンのどちらが正解かを決めるものではありません。

50歳・未経験だった私が、どのような履歴書を準備し、資格欄や志望動機、職歴、退職理由に何を書いたのか。

私自身の経験をもとに紹介します。


私が手書きの履歴書を選んだ理由

私が手書きを選んだことに、特別な作戦があったわけではありません。

当時の私は、

「履歴書は、自分の手で丁寧に書いて持って行くもの」

と考えていました。

手書きのほうが採用されやすいという情報を見たわけでも、パソコンで作った履歴書が失礼だと思っていたわけでもありません。

私にとっては、履歴書を手書きで準備することが普通だったのです。

しかし、実際に書き始めると、手書きならではの大変さがありました。


履歴書を5枚使って、完成したのは2枚

手書きの場合、途中で一文字でも間違えると、最初から書き直しです。

修正テープで直すわけにもいきません。

私が用意した履歴書は全部で5枚。

そのうち2枚は、途中で文字を書き間違えました。

学歴や職歴を時間をかけて書いても、最後のほうで間違えれば、また最初からです。

「ああ、また書き直しか……」

と思いながら、新しい履歴書へ書き直しました。

もう1枚は、文字を間違えることなく最後まで書けました。

ところが、あらためて全体を見ると、文字の位置や大きさのバランスがよくありません。

内容は間違っておらず、読むこともできます。

それでも自分で見て、

「これは少し読みにくいな」

と思ったため、その履歴書も使いませんでした。

5枚書いたうち、提出候補として残ったのは2枚です。

 


最後の1枚は妻と娘に選んでもらった

残った2枚には、どちらも書き間違いがありません。

しかし、自分で何度も見ていると、どちらが読みやすいのか分からなくなってきました。

そこで、妻と娘に2枚を見せました。

「面接に持って行くなら、どっちが読みやすい?」

2人の意見を聞き、提出する1枚を決めました。

私の字が特別きれいだったわけではありません。

履歴書を書くための特別な技術があったわけでもありません。

ただ、履歴書は採用担当者に読んでもらうものです。

少しでも読みやすい状態で渡したいと思い、家族にも確認してもらいました。

自分では気づかない文字の読みづらさや、全体のバランスを、ほかの人なら気づいてくれることがあります。


履歴書の写真はスーツ姿で撮影

履歴書に貼る写真は、スーツ姿で撮りました。

ビルメンは、入社後にスーツを着て働く仕事ではありません。

私も現在は作業服を着て、病院内の設備を点検したり、不具合に対応したりしています。

それでも履歴書の写真は、採用担当者が最初に見る応募者の顔です。

50歳で未経験の仕事へ応募する以上、少なくとも、

「きちんと準備してきた」

という印象は持ってもらいたいと思いました。

完成した履歴書は、真ん中から二つ折りにしました。

それ以上小さく折らず、封筒へ入れて面接へ持参しました。

写真はスーツ姿で撮る。

間違えたら書き直す。

読みにくいと思ったら、家族にも確認してもらう。

履歴書をきれいな状態で封筒へ入れる。

どれも特別なことではありません。

しかし、50代未経験の転職では、このような普通のことを丁寧にするのが大切だと思います。


資格欄に書いた4つの資格

私が履歴書の資格欄へ書いたのは、次の4つです。

・第二種電気工事士
・危険物取扱者乙種4類
・バイクの中型免許
・ファイナンシャルプランナー3級

この中で、ビルメンの仕事と直接つながりやすいのは、第二種電気工事士と危険物乙4です。

私はポリテクセンターの電気設備科で学び、第二種電気工事士を取得していました。

50歳で、ビルメンとしての実務経験はありません。

そのため、第二種電気工事士は、

「未経験ですが、電気について勉強し、この仕事へ進む準備をしています」

と伝える材料になったと思います。

危険物乙4も、勤務先によっては非常用発電機やボイラーの燃料などに関係する可能性があります。

一方、バイクの免許とファイナンシャルプランナー3級は、病院ビルメンの仕事に直接必要な資格ではありません。

それでも、自分が取得している資格なので履歴書へ書きました。

資格をたくさん書いたから採用されたとは思っていません。

採用担当者が、どの資格を評価したのかも分かりません。

ただ、50代未経験だった私にとって資格欄は、これまでに勉強したことや、新しいことへ挑戦した経験を伝えられる場所でした。


志望動機に書いたこと

当時、志望動機へ書いた文章を一字一句までは覚えていません。

ただ、内容は次のようなものでした。

「病院という大切なインフラを、設備管理の仕事で支え、社会に貢献したい」

今振り返れば、特別に変わった志望動機ではありません。

しかし病院では、電気、水、空調などの設備が止まると、患者さんや病院で働く方に大きな影響が出ます。

私はポリテクセンターで電気について学び、第二種電気工事士を取得していました。

学んだ知識を生かして、病院を支える仕事に関わりたい。

その気持ちを、自分なりの言葉で書きました。

志望動機がありきたりに見えても、自分が実際に行動したことと結びついていれば、自分の言葉になります。

私の場合は、

「電気設備科で学んだ」

「第二種電気工事士を取得した」

「設備管理の仕事を通して病院を支えたい」

という流れにつながっていました。


造船所を2年で退職したことも書いた

私は工業高校を卒業したあと、広島県にある造船所へ就職しました。

しかし、仕事が想像以上にきつく、約2年で退職しました。

今だから正直に話せますが、当時は逃げるように地元へ帰ったという感覚でした。

地元へ戻ったあとは、自宅近くの建設会社でアルバイトをしました。

その後、親戚から紹介してもらった会社へ就職し、その会社には約30年間勤めました。

私の職歴も、最初から順調だったわけではありません。

・高校卒業後に入った会社を約2年で退職
・地元へ戻り、建設会社でアルバイト
・親戚の紹介で入った会社に約30年間勤務

短期間で会社を辞めた経験もあれば、一つの会社で長く働いた経験もあります。

私は、都合の悪い経歴を隠したり、実際よりよく見せたりせず、これまでの職歴をそのまま書きました。

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退職理由は「一身上の都合」

約30年間勤めた会社を辞めた理由について、履歴書には詳しい事情を書きませんでした。

記載したのは、

「一身上の都合により退職」

という内容です。

面接では、なぜ前の会社を辞めたのか聞かれるかもしれないと思っていました。

しかし、私の場合、そのあたりの事情を詳しく聞かれることはありませんでした。

もちろん、応募する会社によっては、退職理由を質問されることもあるでしょう。

私は履歴書へ長々と事情を書くのではなく、事実を簡潔に記載しました。

聞かれた場合に、自分の言葉で説明できるようにしておけばよいと思います。


無職期間ではなく、次の仕事への準備期間

退職後については、

「ポリテクセンター電気設備科へ通学中」

という内容も書いたと思います。

50歳で会社を辞めたため、履歴書だけを見れば、

「退職してから何をしていたのだろう」

と思われるかもしれません。

しかし私は、何もせずに過ごしていたわけではありません。

ハローワークへ行き、ポリテクセンターの電気設備科へ通い、次の仕事に向けて電気を学んでいました。

そして、第二種電気工事士を取得しました。

私にとってこの期間は、単なる無職期間ではありません。

次の仕事へ進むための準備期間でした。

空白期間を無理に隠すよりも、

・その期間に何をしていたのか
・次の仕事へ向けて、どのような準備をしたのか
・何を学び、何を取得したのか

を説明できることが大切だと思います。


職場見学のつもりが、そのまま面接に

その後、ポリテクセンターの先生から、現在の病院設備管理の仕事を紹介していただきました。

私は、まず職場見学へ行くつもりでした。

ところが、見学だけだと思っていたら、そのまま面接になりました。

そのとき、準備していた手書きの履歴書を提出しました。

そして、未経験から病院ビルメンとして採用されました。

50歳で実務経験もなかった私にとって、大きな転機になった面接です。


履歴書の何が評価されたのかは分からない

では、私の履歴書の何がよかったのでしょうか。

正直、今でも分かりません。

・手書きで丁寧に準備していたこと
・写真がスーツ姿だったこと
・第二種電気工事士と危険物乙4を持っていたこと
・病院を設備管理の仕事で支えたいと書いたこと
・一つの会社で約30年間働いた経験
・ポリテクセンターで電気を学んでいたこと

この中のどれか一つが、評価されたのかもしれません。

履歴書だけではなく、ポリテクセンターの先生からの紹介や、面接での受け答えなど、すべてを含めて判断された可能性もあります。

だから私は、

「50代は絶対に手書きの履歴書にしたほうがいい」

とは言いません。

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手書きとパソコン、どちらを選べばよい?

手書きとパソコンには、それぞれ良いところがあります。

作成方法 良いところ 注意するところ
手書き 丁寧に準備したことが伝わりやすい 間違えると最初から書き直しになる
パソコン 修正しやすく、文字が読みやすい 誤字や古い情報の使い回しに注意する
応募先の指定 会社の希望に合わせられる 指定がある場合は必ず従う

字を書くことが苦手で、パソコンのほうが読みやすく仕上がるなら、無理に手書きへこだわる必要はないと思います。

応募先から作成方法を指定されている場合は、その指示に従うことが最優先です。

大切なのは、手書きかパソコンかだけではありません。

・読みやすいか
・内容に間違いがないか
・職歴をごまかしていないか
・未経験でも、その仕事に向けて準備したことが伝わるか
・提出前に、ほかの人にも確認してもらったか

このような基本のほうが大切だと、私は思います。


50代未経験の履歴書で意識したいこと

私の経験から、履歴書を提出する前に確認したいことをまとめます。

誤字や記入漏れがないか

履歴書は、提出する前に最初から最後まで確認します。

手書きでもパソコンでも、誤字や日付の間違いが起きる可能性があります。

採用担当者が読みやすいか

文字の上手さだけでなく、文字の大きさ、位置、行間、全体のバランスも確認します。

自分だけで判断せず、家族や知人に見てもらう方法もあります。

未経験を補う行動が書かれているか

未経験であることは変えられません。

しかし、その仕事へ進むために勉強したことや、取得した資格、職業訓練へ通った経験は書けます。

空白期間を説明できるか

空白期間があっても、その間に何をしていたのか説明できれば、必要以上に隠すことはないと思います。

私の場合は、ポリテクセンターで電気を学び、第二種電気工事士を取得した準備期間でした。

退職理由を質問されたときに答えられるか

履歴書には「一身上の都合」と簡潔に書きました。

ただし、面接で聞かれた場合に慌てないよう、自分なりの答えは準備しておく必要があります。


まとめ|60点でも、丁寧に仕上げて提出する

私は、履歴書を完成させるために5枚使いました。

しかし、100点の履歴書が完成したとは思っていません。

字が特別きれいだったわけでも、志望動機が特別だったわけでもありません。

それでも、自分にできる範囲で丁寧に準備し、病院ビルメンの面接へ持って行きました。

結果として、50歳・未経験から採用されました。

50代からなら、最初から100点を目指さなくてもいい。

60点でも、まず一歩進む。

ただし、その60点を雑に出すのではなく、自分にできる範囲で丁寧に仕上げる。

私は、それでよいと思います。

手書きかパソコンか迷って履歴書を提出できないより、読みやすく、間違いのない履歴書を完成させて応募する。

その一歩が、次の仕事につながるかもしれません。