どうも、ビルメン山田です。
私は50歳のとき、未経験から病院ビルメンへ転職しました。
ビルメンの仕事について調べていると、
「ビルメンは暇らしい」
「待機時間が長い現場もある」
という話を見かけることがあります。
私が働いている病院でも、日曜日の日勤や夜勤には、1日の合計で8時間ほど待機する日があります。
「8時間も暇なの?」
と思うかもしれません。
結論から言うと、病院ビルメンには確かに暇に感じる時間があります。
ただし、それは完全な自由時間ではありません。
電話が鳴れば対応し、警報が出れば設備を確認します。病棟から呼ばれた場合は、すぐに現場へ向かわなければなりません。
何か起きたときに、すぐ動ける状態で待つ。
それが、病院ビルメンの待機時間です。
この記事では、病院ビルメンには本当に8時間も暇な日があるのか、待機中に何をしているのか、資格の勉強はできるのかについて、私の実体験を紹介します。
なお、ビルメンの仕事内容や勤務体制は現場によって大きく異なります。
この記事で紹介するのは、あくまで私が働いている病院での一例です。
結論|病院ビルメンには暇な時間があるが、自由時間ではない
私の職場では、大きなトラブルがない日曜日や夜勤に、待機時間の合計が8時間ほどになることがあります。
ただし、8時間ずっと何もせずに座っているわけではありません。
決められた巡回や点検、記録、簡単な修理などを行い、その合間に待機時間が発生します。
待機中も、次のような対応が必要です。
・設備管理室の電話に出る
・警報が出たら内容を確認する
・病棟や各部署からの依頼に対応する
・設備の異常があれば現場へ向かう
・必要に応じて責任者へ報告する
・自分たちで対応できなければ業者へ連絡する
待機時間は、休憩時間とは違います。
スマートフォンを見たり、本を読んだりできる日もありますが、呼ばれた瞬間に仕事へ戻れることが大前提です。
日曜日はなぜ待機時間が長くなるのか
平日の病院では、さまざまな業務が行われています。
外来には多くの患者さんが訪れ、病院で働く職員の人数も増えます。
使用する部屋や設備も多くなるため、不具合や修理の依頼も増えやすくなります。
さらに、平日には次のような予定が入ります。
・設備の定期点検
・修理工事
・業者の立ち会い
・院内からの依頼作業
・照明や空調などの不具合対応
一方、日曜日は外来や定期作業、工事などが少なくなります。
もちろん、入院患者さんはいますし、救急対応もあります。
電気、空調、給排水、ボイラーなどの設備も、平日と同じように24時間動いています。
それでも大きなトラブルがなければ、平日より落ち着いた一日になりやすいのです。
決められた巡回や記録を終え、追加の作業や連絡がなければ、次の仕事が入るまで待機します。
その時間を1日分合計すると、8時間ほどになる日があります。
8時間ずっと座っているわけではない
「待機時間が8時間」と聞くと、朝から夕方まで何もせず、座り続けているように思うかもしれません。
実際には、仕事と待機を何度も繰り返します。
設備の巡回へ行く。
電気、空調、ボイラーなどの数値を記録する。
設備管理室へ戻り、次の仕事が入るまで待機する。
電話が鳴れば対応し、依頼された場所へ向かう。
作業が終われば戻り、再び待機する。
このように、一日の中に細切れの待機時間があります。
私の職場では、それらを合計すると約8時間になる日があるということです。
今のところ私は、勤務時間中に待機時間がまったくなかった日を経験していません。
忙しい日でも、どこかで少し落ち着く時間があります。
ただし、大規模な停電や断水、災害などが発生すれば、待機どころではありません。
普段は落ち着いている現場でも、トラブルが起きれば状況は一変します。
待機中はいったい何を待っているのか
病院では、設備に関するトラブルが突然発生します。
設備管理室には、次のような連絡が入ります。
「照明がつかない」
「部屋が暑い」
「エアコンにエラーが出ている」
「トイレが詰まった」
「天井から水が漏れている」
「コンセントが使えない」
「ドアが閉まらない」
「ナースコールの調子がおかしい」
連絡が入る時間は予測できません。
簡単に対応できるケースもあります。
照明器具を確認して、その場で復旧できることもあります。
空調の設定を戻したり、機器の電源を入れ直したりするだけで直る場合もあります。
一方、現場へ行かなければ原因が分からないケースも少なくありません。
水漏れや設備警報、複数の場所で発生している異常などは、原因を探すだけでも時間がかかります。
自分たちで対応できない場合は、状況を責任者へ報告し、必要に応じて専門業者へ連絡します。
病院では、小さな設備トラブルでも、患者さんや職員の仕事に影響する可能性があります。
そのため、電話や警報を放置することはできません。
何か起きたときに、すぐ確認できる設備員がいる。
そのための待機です。
何も起きないのは設備が正常に動いている証拠
ビルメンの仕事は、故障した設備を修理することだけではありません。
日頃から巡回し、設備の数値を記録し、異音や水漏れなどがないか確認しています。
その結果、何も起こらないまま一日が終わることもあります。
しかし、何も起こらなかったからといって、設備員が仕事をしていないわけではありません。
電気や水が使える。
空調が動いている。
患者さんや職員が、普段どおり病院で過ごせる。
それも設備管理の役割です。
消防士や救急隊員と同じだと言うつもりはありませんが、ビルメンにも、何かが起きたときに備えて待つ役割があります。
何も起きていないからこそ待機できる。
それは施設が正常に稼働している証拠でもあります。
待機中は何をして過ごしているのか
私の職場では、待機時間の過ごし方について、細かな指示はありません。
ただし、何をしてもよいわけではなく、いつ呼ばれても対応できる状態を保つことが前提です。
私は、待機中にスマートフォンを見ることがあります。
ニュースを読んだり、設備について調べたり、YouTubeを見たりすることもあります。
ただし、次のような状態は問題です。
・イヤホンで周囲の音が聞こえない
・電話が鳴っても気づかない
・画面へ集中して警報を見落とす
・呼ばれてもすぐに動けない
・私用の作業を仕事より優先する
何をして過ごしていても、電話や警報に気づき、すぐ仕事へ切り替えられなければなりません。
テレビを見るのは少し気まずい
設備管理室にテレビがあり、明確に視聴を禁止されていない現場もあると思います。
ただ、勤務中にテレビを見ている姿を誰かに見られるのは、やはり気まずいものです。
病院職員や業者の方が設備管理室へ来たとき、設備員全員でテレビを見ていたら、
「この人たちは仕事をしているのだろうか」
と思われても仕方がありません。
実際には待機という役割を果たしていても、外から見ると、ただ座っているように見えます。
ビルメンの待機時間は、周囲から誤解されやすい時間でもあります。
待機中に資格の勉強はできるのか
ビルメンを目指している方にとって、気になるのが資格勉強だと思います。
「待機時間を使って、電工二種や危険物乙4の勉強ができるのか」
結論から言うと、職場の責任者が認めており、本来の仕事に支障がなければ、勉強できる現場もあります。
私の職場でも、この点については考え方が分かれています。
「仕事中に資格の勉強をするのは、まずいのではないか」
と考える人もいます。
一方、所長は、
「呼び出しや仕事へ柔軟に対応できるなら、待機中に勉強してもよい」
という考えです。
私も、責任者が認めており、仕事を最優先にできるのであれば、資格勉強は待機時間の有効な使い方だと思います。
ただし、これはすべての職場で認められているわけではありません。
会社や現場で禁止されている場合は、勝手に勉強するべきではありません。
最初に、上司や責任者の方針を確認する必要があります。
待機時間でも仕事が最優先
資格勉強が認められていたとしても、仕事が最優先です。
資格の本へ集中しすぎて電話に気づかない。
警報が出ているのに問題集を解き続ける。
呼ばれたときに、
「今、勉強しているので少し待ってください」
と言う。
これでは、完全に本末転倒です。
待機中の行動と注意点を整理すると、次のようになります。
| 待機中の過ごし方 | 必要な条件 |
|---|---|
| スマートフォンを見る | 電話や警報へすぐ反応できる |
| 本を読む | 周囲の状況を確認できる |
| 資格を勉強する | 上司の許可があり、仕事を最優先にする |
| 同僚と話す | 電話対応や業務を妨げない |
| 少し休む | 呼ばれたら直ちに動ける |
待機中に何をしているかよりも、必要な瞬間に仕事へ切り替えられるかが重要です。
待機時間を使って難関資格に合格した人
以前、私と一緒に働いていた方の中に、待機時間を見つけては資格の勉強をしている人がいました。
仕事中の待機時間だけでなく、休憩中や自宅でも、かなり勉強していたと思います。
その方は入社後、次の資格を取得しました。
・危険物取扱者乙種4類
・二級ボイラー技士
・第二種電気工事士
・建築物環境衛生管理技術者(ビル管)
・第三種電気主任技術者(電験三種)
ビル管や電験三種は、簡単に合格できる試験ではありません。
当時の私は、
「また勉強しているな」
と思う程度でした。
しかし今振り返ると、周囲がスマートフォンを見たり、雑談したりしている時間にも、その方は自分の将来のために勉強を続けていました。
もちろん、待機時間だけで難関資格に合格したわけではありません。
自宅でも勉強し、試験日を調べて申し込み、受験会場へ足を運んだはずです。
それでも、毎日の待機時間を少しずつ勉強へ使えば、その積み重ねは大きくなります。
1日30分でも、1か月続ければ約15時間です。
1日1時間なら、1か月で約30時間になります。
待機時間をどのように使うかによって、数年後に差がつくこともあると思います。
全員が資格勉強をする必要はない
だからといって、待機中は全員が資格勉強をするべきだとは思いません。
スマートフォンを見る人もいます。
本を読む人もいます。
同僚と話す人もいます。
何もせずに少し休む人もいます。
夜勤であれば、眠気や疲れを感じることもあります。
待機時間の過ごし方は、人それぞれでよいと思います。
大切なのは、何をしているかではありません。
電話が鳴ったときに、すぐ対応できる。
警報が出たときに、直ちに確認できる。
現場から呼ばれたときに、必要な工具を持って向かえる。
その切り替えができることが大切です。
待機時間の多いビルメンに向いている人
これからビルメンを目指す方の中には、
「暇な仕事なら、自分にもできそう」
と考える方もいるかもしれません。
確かに、体を動かし続ける仕事と比べれば、待機時間の多い現場があります。
50代から転職する方にとって、体力的な負担が比較的少ないことはメリットです。
しかし、暇な時間が苦手な人もいます。
何も起こらない時間が続くと、退屈や苦痛を感じるかもしれません。
また、普段は落ち着いていても、トラブルが起きた瞬間には頭と体を切り替える必要があります。
長時間座っていたあとに突然電話が鳴り、現場へ行くと、病院職員から、
「早く直してください」
と言われることもあります。
原因がすぐ分からない場合でも、焦らず状況を確認し、必要な対応を進めなければなりません。
待機時間の多いビルメンに向いているのは、次のような人だと思います。
・何も起こらない時間を落ち着いて過ごせる
・呼ばれた瞬間に仕事へ切り替えられる
・分からない故障でも、焦らず確認できる
・待機時間を自分なりに活用できる
・周囲から暇に見られても役割を理解できる
反対に、常に忙しく動いていないと落ち着かない人には、待機時間が苦痛になる可能性があります。
まとめ|待機時間も病院を守るための仕事
今回の結論をまとめます。
病院ビルメンには、確かに暇に感じる時間があります。
私の職場では、日曜日の日勤や夜勤に、合計で8時間ほど待機する日もあります。
ただし、それは8時間の自由時間ではありません。
巡回や点検、記録などを行いながら、電話、警報、設備トラブルへ対応するために待っています。
私はスマートフォンを見ることもありますが、いつでも現場へ向かえる状態を保っています。
資格勉強については、会社や現場の責任者が認めていること、本来の仕事に支障を出さないことが大前提です。
待機時間をただ暇をつぶす時間にすることもできます。
設備について調べたり、資格の勉強をしたり、自分の将来につながる時間として使うこともできます。
ただし、どのように過ごしていても、呼ばれた瞬間に仕事へ切り替える。
それが、ビルメンにとっての待機時間だと思います。
「暇だから何もしなくてよい仕事」ではありません。
「何も起きていない間も、何かが起きたときに備える仕事」です。
設備が正常に動き、患者さんや職員が普段どおり過ごせる。
何事もなく勤務が終われば、それが一番よい一日なのかもしれません。
皆さんは、仕事中に長い待機時間があったら、どのように過ごしますか。
また、現役ビルメンの方は、待機中の資格勉強について、どのように考えているでしょうか。
職場ごとにルールや雰囲気が異なると思いますので、ぜひコメントで教えてください。